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【観音絵馬】

​押絵『西国三十三所観世音霊験記』修復復元

◇修復に際して

 

人形は、押絵作家・浜田和代氏自らの古裂コレクションによる復元。面相と背景、

コーディネートを当工房で担当した。昭和に修復された顔は、本来とは異なって

いたので、現存する下絵を基に復元した。     

百済王后

≪復元前≫

≪復元後≫

長年の日光による紫外線と湿気などの影響で、背景画の剥落も進み、絹製の押絵部分も大変もろく、虫食いや

カビによる破損も日々進行。額も弛み、釘や金具なども錆や腐食で調整を必要とする状態だった。

それまでの所有者によって 、制作当時の下絵が大切に保管されていた為、 復元が可能となった。   

聖宝僧正
大蔵と犬
里の子供

【背景画/面相 修復工程】

仕上げ作業中の​浜田和代氏。             面相の下描き     

剥落した破片を置いていく             裏打ち作業         

板からの剥がし                    裏打紙の剥がし

アンカー 1

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